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MEMOラフ博士のおもしろMEMO

ハッカー!
ハッカー! なんて恐ろしい響きでしょうか!?
よくニュースなどで耳にする恐怖のキーワードですよね。

  システムを破壊する
  迷惑なメールを送りつける
  WEBサイトを乗っ取ってしまう・・・

さて、物事には “ 初めて ” が必ず有ります。それじゃハッカーの “ 初めて ” は?
ハッカーって、初めからそんな悪いことをしていたのでしょうか?

事の始まりは30年以上前・・・・
まだ、計算機がバッチ処理(データを集めて一括処理する方式)全盛の時代の、
とある大学のコンピュータ好きな学生達がこの物語の主人公です。

当時の計算機はまだとても高価で、
空調や地震対策が施されたVIPルーム(超がつくぐらい)に祭られ、
たくさんの召し使い達(周辺装置)を従えておりました。

計算機(=中央処理装置(CPU))を神様に例えると、 周辺装置(入力装置など)は祭司ということになりますか。

さて、この学生くん達、課題をやり遂げる為、 パンチカード(見たことありますか?)にプログラムを一生懸命パンチしては 祭司様にお願いしてプログラムを動かしてもらい、その結果を受け取る、 とういう日々を送っていたのですが・・・・

  …あーあ、学校の課題にも飽きたし、
  いちいち祭司様にお願いして、
  
遅い結果をもらうのもウンザリだ!

というわけで、
彼らはそんな生活から脱出すべく、夜中にVIPルームに忍び込み、 計算機のハッキングに精をだすようになりました。

それは、試行錯誤の毎日でした。

そしてある日、ついにやりました!
なんともおちょくった話ですが、神様にゲームをさせてしまったのです!
なんと神様に・・・!?

そのときの感動は、きっと生涯に残るものだったろうなと思います。

彼らはそのことによって計算機を乗っ取っとろうとしたわけでもないし、 破壊しようとしたわけでもないし、迷惑をかけようとしたわけでもありません。
自分の反骨精神、好奇心、研究心、向上心からハッキングになったのです。

そのような精神から色々な技術を身に付け、 新しい発想で取り組んだ結果、パソコンも急速に発展したように思います。
(そのような人の中には皆さんが良く聞き世界的にも有名な人がいますね。 ここでは名前をあげませんが。)

さて、このようにしてコンピュータの世界を発展させることに 大いに貢献してきたハッカー達ですが、今や悪の代名詞?  いいえ、違います。
最初に書いた恐ろしいこと、つまりシステムや人に害を与える人のことは 本当はクラッカー (cracker) と言うのです。 でも残念なことに、あまり分けて使われることはないようですね。

ちなみになるほどと思ったのが、
他国のサイトをハッキングするときに言語の問題にぶつかりますが、 彼らからしてみれば暗号とおなじ!なのだそうです。

そして、オープンソースも・・・

この学生くん達の間では、
プログラムをパンチしたカードや紙テープを引き出しに入れておくと 仲間の誰かが引き出してソースコードを改良し、また引き出しに戻しておく、 ということがあったようです。

これこそオープンソースの始まりと言えるのではないでしょうか?
今のLinuxに通じるものがありますよね?

2001.10.10 HK

いろいろな “ 初めて ” を知るのって、面白いですね!

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